共感的に一緒にいる

もし「きき手」が
「はなし手」の世界の中に入って
共感的に一緒にいてくれることを
「はなし手」が感じるなら、

自然と
「はなし手」の内側から言葉
湧き出てきて

表面的な言葉や動きの奥にある
無自覚だった
自分の大切な何かに気づき

人生を自ら変化させる
ことすら起こるのです。

プログラム目次

本当に一緒にいる?


「いくら話しても、右から左へ流れていく・・・」
「ああ、また同じこと言ってる・・・しつこいなぁ」

「ただきいてあげればいいのに、解決しようとアドバイスしてしまう」
「きいているはずだけど、心の中では何を質問したらいいのか考えている」


こんなふうに感じているあなたは、もしかしたら、相手の話もきいていないし、そもそも本当は一緒にいないのかもしれません。

いや、いつもの会話ならこれでいいのかもしれません。でも、、、「今は話をきいてあげよう」「今は話をきく時だ」と感じたなら、、、心の中の「きくスイッチ」をポチっと入れて、モードを変えて相手と向き合ってみる必要があります。

とくに、身近な相手であればあるほど、「初心」、つまり「初めて相手の話をきく態度」で心から相手の話に耳を傾けることは難しくなっていきます。それは、相手との間に、思い込み判断などが生まれてしまうからです。このことが過度に進むと、「はなし手」の話すモチベーションはどんどん下がってしまいます。一番悲しいのは、伝えることすらあきらめてしまうことです。

でも、、、もし「きき手」が「はなし手」の世界の中に入って、共感的に一緒にいてくれることを感じるなら、、、自然と自分の内側から言葉が湧き出てきて、ふと無自覚だった自分の大切な何かに気づき、人生を自ら変化させることすら起こるのです。



内なる純粋な私を育み直す


このような人生に変容をもたらす創造的な体験を生み出す【BE WITH】で「きいて・いる」あり方、態度、スキルを学ぶことは、ある意味、今一度、子どもの頃から習得してきたコミュニケーションを学び直し、内なる純粋な私(ワンダーチャイルド・マジカルチャイルド・フリーチャイルド)を育み直すことでもあります。

小さい子どもが話し出した言葉に、はじめは純粋な関心を持って、子どもが何を感じているのか、何を伝えようとしているのかときいていた親やおとなも、いつしか、おとなの事情を優先したり、親の期待を押し付けたり、社会的な価値や基準にそぐわないものは切り捨てるようになって、子どもは純粋な自分を表現することはいけないことなんだと学習してしまいます。

共感的に一緒にいるという【BE WITH】で「きいて・いる」体験は、安心して自分自身でいて、安心して自分を表現する体験であり、そのような成長過程において学習してしまった自分と内なる純粋な自分とが統合し、新たな自分へと変化・変容する体験とも言えるでしょう。

松木 正

プロフィール

長きに渡るアメリカ先住民(特にLakota族)との交流(生活体験やセレモニー体験)の中から得られた叡智を実践しながら、講座プログラムに反映し、“自分をとりまく様々な生命(いのち)との関係教育=環境教育”をテーマとし、独自の環境教育プログラムを展開している。

キャンプカウンセラー、YMCA職員などを経て環境教育を学ぶために渡米。 現在、神戸で「マザーアース・エデュケーション」を主宰し、キャンプの企画や指導、企業研修、学校での人間関係トレーニング、また保護者に向けてのワークショップ、子育て講座、アメリカ先住民の知恵を反映したキャンプの企画と指導、神話の語り、教育的意図をもった企画講座など、幅広く活動している。

著書に、ロングセラーとなった『自分を信じて生きる』 (小学館)『あるがままの自分をいきていく インディアンの教え』(大和書房)がある。

​ラコタ族の伝統儀式を執り行うことを許された数少ない日本人の一人。