始まりの呼吸 & ブレス トゥー ハートについて

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    始まりの呼吸 & ブレス トゥー ハート

    • 【動画】始まりの呼吸 & ブレス トゥー ハート <8:29>

瞑想状態に入る呼吸法

この瞑想は、松木自身が、一日の始まりや仕事の合間、休憩をとるとき、それから、次の仕事始め、そして、寝る前など、何かの始まりや何かの終わりにしている瞑想です。

特に人の話を聞く仕事、カウンセリングの前には、必ずこの瞑想をしてから人に向き合うことをしています。

<松木正>

三部構成の瞑想

(1)「ワイド アングル ビジョン」
    目の使い方

(2)「始まりの呼吸」
    ネイティブアメリカンに伝わる呼吸

(3)「ブレス トゥー ハート」
    心臓に呼吸を送り込む呼吸


(1)「ワイド アングル ビジョン」Wide Angle Vision

何にも焦点を合わせないでできるだけ広くボワーンと、頭の中を空っぽにして、ワイドアングルに視野を広げます。

呼吸に合わせて、ゆっくりまぶたを閉じて、ゆっくりまぶたを開いてという動作を繰り返していきます。

まぶたをゆっくり閉じたり開いたりすると少しずつ瞑想状態に入っていきます。だんだん心地よくただようような気持ちになっていきます。

そして半眼になります。


(2)「始まりの呼吸」

手を上向けに、カップが上を向いているような感じで膝の上に軽くのせます。そして頭は天から引っ張られるような感じで座ります。 

呼吸を7回行います。鼻から呼吸をして鼻から息を吐きます。

息を吸う時に、左の指の先から風が入ってきて、そして息を吐く時に、身体を通って、足の先から大地に帰ってきます。

身体を通って大地に帰っていく時に、いろんなものが浄化され、アースされて大地に帰っていきます。

続いて、右、左、右、左、右、左、と7回繰り返します。左で始まって、左で終わります。


(3)「ブレス トゥー ハート」Breath to Heart

心臓に呼吸を送り込みます。これは4回、人によってもう少し多ければいいという人はもっと多くしてください。鼻から呼吸をして鼻から息を吐きます。

息をゆっくり吸って、5秒間ぐらい息を止め、ホールドします。

そして、ゆっくり息を吐きながら、静かにとてもゆっくりと微細に心臓に呼吸を送り込んでいきます。心臓に呼吸を送り込んでいくと、少し心臓が温まり、心臓から呼吸が出て身体の隅々にまるで波のように広がっていき、最後は少し指先が震えるような、ピリピリするような、指先や足先が痺れるような感じを味わうことになると思います。

これを4回繰り返します。

微細な意識状態へ

この呼吸によって、とっても落ち着いた気持ちに入れ、リラックスして次の行動を選ぶこともできるし、とても微細なものに気づけるようになります。そして体の疲れもとれます。

このトレーニングを続けると、いつでも心臓に意識を向けることで、この意識状態に入ることができるようになります。

松木 正

プロフィール

長きに渡るアメリカ先住民(特にLakota族)との交流(生活体験やセレモニー体験)の中から得られた叡智を実践しながら、講座プログラムに反映し、“自分をとりまく様々な生命(いのち)との関係教育=環境教育”をテーマとし、独自の環境教育プログラムを展開している。

キャンプカウンセラー、YMCA職員などを経て環境教育を学ぶために渡米。 現在、神戸で「マザーアース・エデュケーション」を主宰し、キャンプの企画や指導、企業研修、学校での人間関係トレーニング、また保護者に向けてのワークショップ、子育て講座、アメリカ先住民の知恵を反映したキャンプの企画と指導、神話の語り、教育的意図をもった企画講座など、幅広く活動している。

著書に、ロングセラーとなった『自分を信じて生きる』 (小学館)『あるがままの自分をいきていく インディアンの教え』(大和書房)がある。

​ラコタ族の伝統儀式を執り行うことを許された数少ない日本人の一人。