Course curriculum

  • 1

    Being 編【自己肯定・自己受容】

    • Being-1 「わたしの『ものがたり』を育む」

      無料プレビュー
    • Being-1「わたしの『ものがたり』を育む」 【質疑応答】

    • Being+α「Do+Be クロス」

    • Being-2「生命の働き(個性化・OS)」

    • Being-2「生命の働き(個性化・OS)」【質疑応答】

    • Being-3「生命の木とは?」

    • Being-3「生命の木とは?」【シェア・質疑応答】

    • Being-4「生命の木【根っこ】編」

    • Being-4「生命の木【根っこ】編」【質疑応答】

    • Being-5「分離不安・愛着行動」

    • Being-5「分離不安・愛着行動」【質疑応答】

    • Being-6「メディスンホイールと育ち」

    • Being-6「メディスンホイールと育ち」【質疑応答】

  • 2

    Sense of Wonder 編【意欲・非認知力】

    • Wonder-1「依存と自立」

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    • Wonder-1「依存と自立」【質疑応答】

    • Wonder-2「生命の木【幹】編」

    • Wonder-2「生命の木【幹】編」【質疑応答】

    • Wonder-3「生命の木【枝葉】編」

    • Wonder-3「生命の木【枝葉】編」【質疑応答】

    • Wonder-4「思春期・反抗期」『強い絆』から『深い絆』へ

    • Wonder-4「思春期・反抗期」『強い絆』から『深い絆』へ【質疑応答】

    • Wonder-5「母性と父性」

    • Wonder-5「母性と父性」【質疑応答】

    • Wonder-6「大いなる神秘とセンスオブワンダー」

    • Wonder-6「大いなる神秘とセンスオブワンダー」【質疑応答】

子どもの幸せを願いながらも、子育てを苦しくしてしまう、3つの「ない」


子どもを授かり、子どもの笑顔にふれ、子どもの成長を目の当たりにすることは、本来、親としてこの上ない喜びのはずです。しかし、日々の生活の中で、次々と押し寄せてくる様々な出来事、事件に、子育ての喜びや幸せを感じるどころか、育児に悩み、辛く感じることの方が多くなってしまうようなことが起こるのはなぜでしょうか?


それぞれの状況や立場において、色々なケースがあるでしょう。その中でもここでは、3つの「ない」が与えている影響について考えます。



一つ目は、「余裕がない」という「ない」


時間的余裕や精神的余裕、身体的余裕、経済的余裕がない、ということは、大変なストレスを与えます。そのため、喜びや幸せを感じることよりも、ストレスがまさって、イライラしたり、我慢できなくなってしまうのです。


そもそも人間の子育ては、とても時間と労力がかかり、養育者にかかる負担は大変なものです。子育てには、大前提として余裕があることは必須なことと言っても過言でないでしょう。社会システムや多様なサービスがその負担を支えてもいますが、核家族化、シングル化の進む現代では、様々な余裕が圧迫されています。



二つ目は、「頼れる人がいない」という「ない」


日常的な子育てのタスクを助けてもらったり、子育ての疑問に答えてもらったり、いざというとき、病気や怪我の時に頼れる人がいない、ということも大きな要因です。


「育メン」という言葉が流行っても、「ワンオペ育児が大変で・・・」という言葉は至る所で耳にしますし、子どもが熱を出したりしたら、大抵は預かってくれる保育サービスはありません。


また子どもを持ったら、親は急に病気に対する専門的な知識が必要になりますが、体験のない知識では心許なく、やはりそんな時には頼りになる経験者や専門家が大切です。ですが、身近に相談したり、気軽に頼れるような環境が整っているとは言い難いです。



三つ目は、「子育ての手本となる人がいない」という「ない」


育児に関する情報は、書籍やネットでありとあらゆる情報が溢れています。時代によって異なることを大切にしていることもあれば、人によっては全く反対のことをよしとしていることもあります。その中で、子育ての最適解を求めて、こういう時はどうしたらいいのだろう、と右往左往することになってしまいます。


誰か身近に、子育ての手本となるような先輩家族や先生がいればいいですが、必ずしもいるとは限りませんし、コミュニティ的な繋がりの薄くなっている現代においては、そのような機会が減ってしまっていると言えるでしょう。


これらのような「ない」が子育てを圧迫している中で、私たちは、いかに、子どもの創造性や人間性を育み、子どもがその子らしく育つ子育てを実現することができるでしょうか?



「いたずら」や「遊び」が育む創造性、人間性。けれども・・・


好奇心旺盛な子どもは、どんどん「いたずら」し、「遊び」を開発し、創造性を育んでいきます。けれども、子どもの「いたずら」や「遊び」が創造性を育むことになると、わかってはいても、おとなにとって不都合な、おとなが困るような「いたずら」をされると、つい反射的に叱ってしまうし、時には怒鳴ってしまう。


その「いたずら」を面白がって見守り、子どもの気持ちを汲み取りながら、困ることについては「その器で水の実験をするのが面白いのね。その器はお母さんにとって、とっても大切なものだから、そうされちゃうと、とても困るの」と気持ちを伝えていくことが、子どもがその「いたずら」をしたら周りにどんな影響を与えるのか、という思いやりを育み、人間性を育むことになる。


そうは理解していても、子どもの気持ちを汲み取ってあげたくても、余裕もなくて見守っていられない。ましてや、子どもは「なんで今このタイミングで」という親にとって絶妙な都合の悪いタイミングで仕掛けてくるから、なおできなかったりします。


だから、無理をして、いつもしようと思わなくていいのです。いつもそうしようとして、できないからと「あー、またやってしまった」と自分を責めることはしなくていいのです。



時には「育児書」を捨て、子どもと一緒に体当たりで遊ぼう


いつもはできないからこそ、「今日、この時間は」と時間を決めて、余裕を作り出して、子どもと一緒になって、子どもの気持ちになって、「いたずら」をし、「遊ぶ」ということをしてみる。いつもはできなくても、例え5分の時間だったとしても、一緒に子どもの気持ちになって「いらずら」をし、「遊ぶ」という体験は、一生残る、一生ものになるでしょう。


毎日、ほんのちょっとの時間でいい。一週間に一度でもいい。子どもは、ある意味、余裕の中で生きているので、普段は余裕がなくても、おとなが子どもの世界に入るには、余裕を作り出す必要があります。その、ほんのちょっとの余裕が、一生の余裕になるとも言えます。



感性は意欲を、意欲は知性を育む


子どもは、おとなが忘れてしまいがちな豊かな感性を思い出させてくれます。そして、子どもは、おとなが周縁化していること、許していないこと、否定していることを、映し出してくれます。その、子どもが映し出してくれる自分を見つめ、そこに漂う気持ちや感情を感じられるようになればなるほど、子どもの気持ちになって、子どもの声に耳を傾けられるようになります。





私たちは、子どもたちから、子どもの心の世界を学び、自分本来の姿を思い出し、「センス・オブ・ワンダー」=「神秘さや不思議さに目を見はる感性」を取り戻すことができるのです。


けれども、本来、子どもであればもちろん、おとなも有しているはずの「センス・オブ・ワンダー」は、近くに「センス・オブ・ワンダー」をもった人が一人でもいなければ、失われていってしまいます。


生まれつき備わっている子どもの
「センス・オブ・ワンダー」を
いつも新鮮に保ち続けるためには、

私たちが住んでいる世界のよろこび、
感激、神秘などを子どもと一緒に再発見し
感動を分かち合ってくれるおとなが、
少なくとも一人、そばにいる必要があります。

『センス・オブ・ワンダー』
 レイチェル・カーソン


ですから、私たちが、子どもたちから「センス・オブ・ワンダー」を学び、育み直すことは、子どもたちの「センス・オブ・ワンダー」をいつまでも新鮮に保ち続けるために、大変重要な取り組みとなります。


この感性が、さまざまな出来事、未知のことに触れた時に、驚きや感動、思いやりの心や気づきをもたらし、子どもたちの中から、もっと知りたい、もっとこうしたい、もっとやってみたい、という意欲が湧いてくるようになります。こうして、自ら求め、体験して得られた経験、知識は、内なる知性の源となるでしょう。


子どもが出会う事実の一つ一つが、
やがて知識や知恵を生み出す種だとしたら
さまざまな情緒や豊かな感受性は、
この種子を育む肥沃な土壌です。
幼い子ども時代は、この土壌を耕す時です。

美しいものを美しいと感じる感覚、
新しいものや未知のものに触れた時の感激、
思いやり、憐れみ、驚嘆や愛情などの
様々な形の感情がひとたび呼び覚まされると
次はその対象となるものについて
もっとよく知りたいと思うようになります。

センス・オブ・ワンダー』
 レイチェル・カーソン



己と子と育む「コトコト育ち」プログラムをリードしていただくのは、“自分をとりまく様々な生命(いのち)との関係教育=環境教育”をテーマとし、独自の環境教育プログラムを展開しているカウンセラーの松木正さん。学校での人間関係トレーニング、また保護者に向けてのワークショップ、子育て講座、アメリカ先住民の知恵を反映したキャンプの企画と指導、神話の語り、教育的意図をもった企画講座など、幅広く活動しています。


松木さんがこれまで取り組んでこられた中で、得てきた数々の事例、知見から、きっと、子育て、己育ての助けとなるヒントが得られ、「あぁ、これでいいんだ」と感じることができるでしょう。

コトコト育ちプログラム
松木正 講義&質疑応答



Being 編【自己受容・自己肯定】
01:わたしの「ものがたり」を育む
02:生命の働き(個性化・OS)
03:生命の木とは?
04:生命の木【根っこ】編
05:分離不安・愛着行動
06:メディスンホイールと育ち



Sense of Wonder 編【意欲・非認知力】
01:依存と自立
02:生命の木【幹】編
03:生命の木【枝葉】編
04:思春期・反抗期「強い絆」から「深い絆」へ
05:母性と父性
06:大いなる神秘とセンスオブワンダー



各回15-30分程度の講義+質疑応答です。

松木 正

プロフィール

長きに渡るアメリカ先住民(特にLakota族)との交流(生活体験やセレモニー体験)の中から得られた叡智を実践しながら、講座プログラムに反映し、“自分をとりまく様々な生命(いのち)との関係教育=環境教育”をテーマとし、独自の環境教育プログラムを展開している。

キャンプカウンセラー、YMCA職員などを経て環境教育を学ぶために渡米。 現在、神戸で「マザーアース・エデュケーション」を主宰し、キャンプの企画や指導、企業研修、学校での人間関係トレーニング、また保護者に向けてのワークショップ、子育て講座、アメリカ先住民の知恵を反映したキャンプの企画と指導、神話の語り、教育的意図をもった企画講座など、幅広く活動している。

著書に、ロングセラーとなった『自分を信じて生きる』 (小学館)『あるがままの自分をいきていく インディアンの教え』(大和書房)がある。

​ラコタ族の伝統儀式を執り行うことを許された数少ない日本人の一人。

コトコト育ちプログラム


わたしの「ものがたり」を
「己と子と」育む

生命力の根源から
コトコト育む

コトコト育ちプログラムは
己と子と育ち合う道への
招待状です。

自己の再創造であり
子との共同創造の道です。

感性は意欲を育み
意欲は知性を育みます。

私たちは子どもたちから
心の世界を学び

自分本来の姿を思い出し
感性・知性の豊かな
己となっていきます。

Being 編
【自己肯定・自己受容】

Sense of Wonder 編
【意欲・非認知力】